「いつまでソファーと抱き合ってるつもり?」
「う、うるさい…!」
抱き合ってなんかないもん!!
ちょっと懐かしくて、足を滑らせたって言うか…
ふ、不可抗力ってやつだよ…!
たぶん……
「何一人で頷いてるんだか…」
そんな呆れ返った真治の声も、今のあたしの耳には届かなかった。
「はい。」
「え?」
何これ?
真治の手には、白い封筒。
それをあたしの目の前でヒラヒラさせている。
「手紙。表のポストに入ってたけど…葵にじゃねぇの?」
「え、俺?」
手紙なんて…
送ってくる人いたっけ?
お母さんはつい最近電話したばっかりだし
中学の友達はあたしがここにいること知らないでしょ…
聖君かな?
もしかして紗奈とか?
「ありがと。」
そう言って、真治から封筒を受け取った。

