「まずいに決まってるじゃないですか!」
「でもさ…」
「ひぇっ…!」
背中には扉。
目の前には先輩の綺麗な顔が覗きこんでいる。
先輩は唇に指を当てた。
「声出したらバレるだろ?」
そう言った瞬間…
唇が重なった。
「葵は“来るな”って言わなかっただろ?」
玄関はベッドからは死角になっていて見えない。
でも、もし真治が見に来たら……
「離してください…!」
そう言って、胸板を押すが効果はない。
むしろ先輩との距離が狭まった。
「…俺の部屋、行こっか。」
え?
先輩の部屋…
ってえぇ…!!
「行きません!!!」
「ちょっと真治〜葵借りてくから!」
「え、あ…琉依先輩ですか?どうぞどうぞ。」
こら真治…!!!
勝手にどうぞなんて言うなぁ!

