それにしても…
「真治ってちっちゃい仔の世話馴れてるよな。」
話しかけ方とか上手かったし…
あたしなんか話しかけた途端、泣きだされちゃったもん。
「まぁ、一応な…妹いるし」
い、妹…?!
妹いるの?!!
知らなかったぁ…
一人っ子のあたしとしては、かなりの憧れ。
確かに真治がお兄ちゃんって……
納得できるかも。
「それより、早く帰って準備しねぇとまずいんじゃねえの?」
「え?!もうそんな時間…」
長い針は時計の真下をさしている。
ってえぇ…!
マジでヤバいじゃん!!
あたし達のいるここは、ホテルまで歩いてどのくらいかかるのか…
見当もつかない。
しかも近道もわからないし…
「…真治。」
「ん?」
「走れぇ…!!!」

