「…もしもし?」
「あ、琉依君…今大丈夫かな?」
「別に平気だけど…何?」
…この電話の相手はだろう?
ふと、そんなことをぼーっとしている頭で考える。
その間にも電話口の女は話し続けてる。
もう馴れてきた女独特の甲高い声。
この声が苦手だって言う奴もいるけど、馴れてしまえば意外にも心地良いものだ。
「えっと…何だっけ?」
「だから〜これから会えないかなぁって思ったんだけど…」
「あ〜…いいよ。今から行くから待ってて。」
どうせこうなることはわかっていたから、馴れた手つきで服を着替える。
10分もしないうちに支度は全て終わって、俺は寮部屋の鍵を閉めた。

