実はさっきから気になってたんだけど…
隣から視線を感じる。
「別に気にせんでええよ。」
いや…
気にしないでって言われても………
列を挟んで、隣の席にあたる爽が頬杖をついてこっちをジーッと見てる。
人って言うのは、何かにジーッと見られていると気になって集中できないもの。
それに加えて、大っ嫌いな理科の授業。
平然と授業を受けるなんて……あたしには無理。
「気にしないわけないだろ。…授業中に隣の席の奴からガン見されて。」
「あぁ〜…悪い。」
そう言ったかと思うと、すっと前を向いて、さっきまでのが嘘かのように、黒縁のメガネをかけて真面目に授業を受けている。
なんか変な感じ……
そんな思いも、授業終了のチャイムと同時に頭から消えた。

