優斗は苦笑いを浮かべてから、説明を始めた。
「……まず…天使と悪魔って言うのは性格のことだと思うんだ。」
えぇっと…つまり……
天使=優しい
悪魔=冷たい
……みたいな?
「で、その中間って言うのは、2つの性格を使い分ける人のことかな……って思うんだけど…」
2つの性格を使い分ける人……ね…
って…誰だよそれ?!
「そうだとすると…もう“アイツ”しかいないだろ?」
アイツ…?
誰?
そんなことをあたしが考えているうちに、優斗はあたしの腕を掴んで走りだした。
優斗がいくら手を掴んでいるからって、やっぱり速いものは速い。
あたしは着いていくと言うよりは、引っ張られてるって感じ。
時折、足が絡まって転けそうになる。
「ねぇ誰なんだよ?“アイツ”って…」
「いいからいいから!とにかく走れ……!」
足の速い優斗から見れば歩いてるように感じるかもしれないけど…
これでも必死に走ってるんです…!!!

