「お待たせしました、
ミルフィーユ、
モンブラン
紅茶でございます」
ケーキを見ると
元気が回復した
「はわわ…いただきま…」
「おいしっ!」
柿子はもう食べていた
さすが甘いものに目がない
「神…ケーキ神…
わたし…幸せ」
モンブランを食べ終わり
紅茶を飲んでいると
「でもさ、
彼女いるのに毎日
行き帰り小豆と帰らなくない?」
紅茶を口で冷ましながら
柿子が突然話しかけてきた
「ずいぶんと突然だな
…まあ
そうだよね」
せっかく甘い気分だったのに一気に甘さが引いた
「あ…今日から付き合ったとかもあり得るか」
柿子は紅茶を片手に
奥にいる四季と彼女を見つめていた
わたしもずっとみないようにしてた2人をそっと見てみる
心が
じっとしてくれない
得体のしれない気持ちが
またわたしを襲ってきた


