年上のイジワル彼氏



  隆くんが横で小さく笑う。

  というか、

  笑いをこらえているような。



 「・・・何」


 「・・・や、何でもねーよ」


  何でもないことないでしょ…


 


 「寒かった?」


  隆くんが訊く。

  もう11月だもんなぁ・・・

  あたしがベスト1枚で

  歩き回ってるのが悪いんだけど。


 「・・・うん」



  ちゃんとカーデ着とくべきだった。

  あんなクシャミ

  たぶんすることなかっただろーし。



 「どっか店入ろっか」



  黙ってうなずく。

  カフェがあったので、入った。