「ウジウジすんなぁ!!」


  バシッ。

  彼女らしき存在を友香に話すと、

  背中をすごい強さでたたかれると共に喝を入れられた。

  みんなが何事かと振り向く。

 
 「そーだよっ!好きなんでしょ?

  好きなら、彼女なんて優香がつぶしていきなさいっ」

  
  麻桜ちゃん(まお)もなぜか一緒に喝。

  麻桜ちゃんは2年生になってから仲良くなった。

 「や・・・でも、相手すごい美人だった・・・」

 
  そうなのです。

  彼女らしき人、弥生サン?は、

  めちゃくちゃ美人だった。

  ソファに腰掛けた春川くんに、立ったまま話しかけてたけど。

  驚異の脚の長さ&美しさ!だった。

  譲英館の制服ではなかったけど、あの制服はきっと県1番の進学校・・・。

  その制服の黒いミニスカからスラッと脚が伸びてた・・・。

  細いし長いし、と自分の脚と見比べたら

  ガァァァンってかなりヘコんだ。

  しかも・・・かなり、あったし。

  ちなみにあたしは悲惨な程にペッタンコ。

  いや、よかったのはスタイルだけじゃない。

  顔だって、すごくかわいかった。と思う。

  横顔しかみてないから、わかんないけど。

  あんまり化粧はしてないっぽかったのに、

  睫毛はなっがいし、目はでっかいし、鼻は高いし、

  唇はキレイなさくらんぼみたいな色だし、

  色は白いしで、はぁぁぁって大きなため息が出る。

  髪の毛はキレイに巻いてあった。

  自然じゃないぐらい明るい茶色、なのに

  ツヤはすごくてびっくり。

  染めたら傷む、とかって誰かが言ってた・・・。

  ともかく、スタイルよし顔よし、頭よし。


  ・・・っていう、カンペキな人だった・・・。