”鳥辰”に到着した時にはすでに、飲み会は異様な盛り上がりを見せていて。

社会人になって間もない私は、その雰囲気に若干引いてしまった・・。

とはいえ、サヨウナラと帰ることも出来る訳がなく。


「お・・そくなりました・・。」

少し小声になってしまったが、それも仕方無い。

こんな盛り上がってる席に大声で登場できるほど、私の肝は据わっていない。


一番手前に居た、七瀬サンが私の存在に気付いてくれて、

「おぉ~、やっと主役の登場か!」

ってみんなに声をかけてくれた。


あ、一応主役だと思ってくれてるんですね(笑)


「じゃぁ、やっと主役も到着して全員揃ったところで、改めてカンパーイ!!」

『カンパーイ!』