本気なんです。


あっ!そっか!


そうだった.....。

私が柊サンの携帯に着信残したんだった...。

そうだよね。

じゃなきゃ、柊サンが電話なんて掛けてくるわけないよね....。



「オイ、椎名ー?大丈夫かー?俺の声は聞こえてるかー?」


柊サン・・飲んでて、なんかちょっとテンション変だけど。


「あ、ハイ。確認してもらいたい資料があったんですよ。それの提出が来週の月曜日で・・。柊サンの会議終わるの待ってたんですけど。」

「あぁ、あの○○工業に提出するデータ分析の資料のヤツかー。」

「そうです。それです。気が付いたら柊サン帰っちゃってて、めちゃショックだったんですよ?」

とか、ちょっと拗ねた口調で言ってみた。

「ハハッ。悪かった、悪かった。俺もバタバタしてたんだよ。出張のお土産買ってくるから、そんな拗ねんなよ。」

「ホントに?!お土産買ってきてくれます?わーい!嬉しいなぁー♪」

「ププッ。お前、子供みたいだな。ま、それで機嫌がなおるなら安いもんだ。....あ、資料は明日ちょっと会社に出るからそのときに確認する。」

「ありがとうございます!そうしてもらえるように、メールで資料送っておきました。念のためにプリントアウトしたやつもデスクに置いてるんで。」

「あぁ、分かった。悪かったな。じゃぁ、早く寝ろよ。」

「ハイ。よろしくお願いしまーす。オヤスミナサイ。」

「オヤスミ~。」


ヤバイ。

自分の顔がキモいのが分かる。

ニヤけすぎでしょ、私。