本気なんです。


電話が繋がらなくて残念な気持ちと、ドキドキしてた分ホッとした気持ちが混ざって複雑だったケド仕方無い。


それからお風呂を済ませて、日付が変わる頃にはベットに横になった。

ちょうどウトウトし始めたそんな時、
目の覚めるような携帯の音が鳴った。


その着信音は会社の人専用のメロディ。


珍しいなぁ~と思いながら、少し眠たい瞼を擦って携帯の画面を確認する。


.......。



え.....?



柊サン....?



慌てて通話ボタンを押して、

「もっ..もしもしっ!」

電話に出た。

「お前、相変わらず電話出るのおせぇ。」

だなんて、相変わらず変わらない口調の柊サンの声が聞こえてくる。



.....いやいや。
ていうか、なんでこんな時間に電話かかってくんの?!


ちょっと1人でアタフタしてると、私の姿は見えないはずなのに柊サンが答えてくれた。


「椎名、俺に電話しただろ?何か用があったんじゃないのか?」


と。