それから柊サンは、吸っていたタバコの火を消すと、”仕事戻るぞ”と言ってさっさと喫煙室を出て行ってしまった。 最後まで残ってた私は、もう1本だけ・・そう思いながら、再びタバコに火を付けて大きく息を吸い込む。 ハッキリ”彼女がイル”とも”彼女はイナイ”とも言われた訳じゃないのに。 落ち込む理由も浮かれる理由もないのに。 何故だか酷く泣きたい気分だった。 曖昧な答えの方が、今の私にはとても堪えた。 それから、吸っていたタバコの火を消すと大きく深呼吸をして、また仕事に戻った。