「そういや椎名、最近は忙しかったから定時後も仕事頑張ってただろ?休日もたまに出勤してたみたいだし....。デートもろくに出来なかったんじゃないか?」

とイキナリいる筈もナイ彼氏のコトを聞かれて、頭が真っ白になってしまった。

「え....?か...れし....ですか?」

「....ん?...お前、もしかして彼氏イナイとか言わないよな?」

「.......。」

「マジか...。お前、その年で彼氏イナイって、寂しくねぇの?」

と可哀想な目で見られながら、尋ねられても・・。

好きな人に言われてると思うと、ホント凹む。


「し....仕事が忙しかったから、彼氏を作る暇もなかったんですよ!!」

なんて言い訳してみたり。

あ、ついでに聞いちゃえ。

「そういう柊サンこそ、彼女いるんですか?」

思い切って、直球で聞いてみる。
なんて答えるかな....。
返事を聞くのが怖いような、でも知りたいような。