えっ?!
なんでっ?!



いきなり柊サンの姿を見つけてしまった私は、パニックで。

わたわたしてる姿はきっと、他の人から見てみれば軽く挙動不審の変人だろう。

友達からも、
「ね、どーしたの?」
なんて、ビックリした顔で問いかけてくる。



でっでも、せっかく会社以外で会えたのに、このまま見逃せないっ!!


私はそのままの勢いで、柊サンの背中を追いかける為に走り出した。


後ろから友達が慌てて私を呼んでる事なんて全く気付かずに・・。




「ひ..柊サンっ!!」


追いかけてやっと声をかけたのに、柊サンは気付かない。



「ひぃ~らぎサンっ!!!!」


さっきより大きな声で呼んでみた。


「あ゛ぁ??あ.....」


こ..怖いですよその顔、柊サン....。



「なんだ..椎名かよ。てか、でっかい声で人の名前を連呼すんなよ。」

私がよっぽど怯えた顔をしてたんだろう。

「オイ。なんでそんな顔してんだ?オレは別に怒ってる訳じゃないぞ?こんな人通りの多い道で、名前連呼されたら、ビックリするだろーが。」


とちょっと慌てて、私に駆け寄ってきてくれた。


なんか、その行動に安心してちょっと笑えた。