それから、何もアプローチすることなくただ只、時だけが過ぎていった。


雨続きだった梅雨も明け、毎日カンカン照りの夏がやってきて。


それでも、私は何のアクションを起こすことなく、ただ上司と部下として、淡々と仕事をこなす毎日。




そんな7月も終わりに近づいたある日。


同じ課の人と他の課の仲のイイ人達で、夏休みにバーベキューをしよう!という話が持ち上がった。


うちの会社はこういったGWや年末年始、夏休みなどの休暇がかなり長い。
基本的には10日間ほど休みになる。

休みは嬉しいけど、10日間も柊サンに会えないのは正直、凹んでいた。
ので、

「椎名サン、バーベキューどーする?参加する?」

というお誘いに

「ハイ!!!」

と満面の笑みで即答してしまった。



この時ばかりは、仲のイイうちの課の人達に感謝した♪


うちの課に女の子は私一人だけだし、他の課の人も来るって言っても、女の子はそんなに多くないから、必然的に準備が大変になるけど、そんなことは気にもならないほど私は浮かれてしまった。