なんでだよ!!



もう、このさいお母さんでもよかったよ!!

むしろ、お母さんがよかったよ!!





だってさ、考えてみてよ?


普通に……恥ずかしいでしょ!!?

会うのが!!!




ぎゅー、なんてされちゃって?!

ありがとう、なんて送ちゃって?!



後から、
なんて私はらしくないことおお!?


と叫んだのは言うまでもない。



でも、このまま、文句言ってるわけにもいかず届いたメールを読んだ。




【今日、昼休みに屋上に来て。】


「…今日、昼休みに屋上に来て。だってよ、ゆーいり。」


「のぁ?!よ、読まないでよ!?
 現実味が増す!!!」


横から、私の携帯を覗いて望月からのメールを代弁したひなちゃんに叫んだ。


「だって、現実でしょ?」


そうキレイに笑ったひなちゃんはとっても楽しそうだった。


「ひ、他人事だと思って…っ!」


「はいはい、泣かないの。


 彼氏ができるチャンスだよ?」

机に突っ伏した私の頭をポンポンしながら、ひなちゃんはそんなことを言った。


「なっ…?!」


驚いて机から体を上げれば、急に赤くなった頬をつつかれた。


「赤くなってるし♪」


なんて、普段は見せない子供っぽい笑顔でひなちゃんに言われた。




ったく、ひなちゃんは可愛いね!!

あんま、憎めないじゃん。




だって、これは可愛いすぎる…!!


なんとなく、周りを見ると。




あぁ……。

赤くなってる……。


男子の顔が赤いよぉおお!!!?



ちょうどよく、ひなちゃんを見たのか赤くなって固まってる男子がちらほら……。



だよね、赤くなるよね…。

可愛いもん。



そう思って、ひなちゃん見ると、すでにさっきの笑顔は消えていて、いつものクールな表情だった。



って、本題忘れてた…!!



「ちょっ!!なんでっ、彼氏できるチャンスなの?!!というか、誰が彼氏になんの!?」