「……!!!」

……かっけぇえっ!!


「…イ、イケメンだ…っ。」


あんまり、イケメンとか興味がない私でも分かる、イケメン。


こんな人この学園にいたのかっ?!


髪は全然傷んでなくて
栗色より少し明るい色。
睫毛も超長い。
しかも、足も長い。


そして、なんといっても寝顔が…やばい。

寝顔なのに、かっこいいってっ!!どうゆうこと?!


「この人…やばい!!」

「…ん?」


お、お、おこした?!

そういえば今の『やばい』大きい声で言っちゃった。

私があわあわしてると、イケメンくんは不機嫌そうに起き上がった。

私、やばくね??汗


「…あんた誰。」

イケメンくんの低い声が響いた。


う、うわぁーー…。
すっごい、イケメンだ…。

これは、皆がかっこいいって言うだろうな〜。

目はすごい大きくはないけど
キレイな二重で。
形のいい唇。
軽くセットされた髪。
小さな顔。

あと、色々。

まったく…ここまで、キレイに揃ってる人がいるんだねー。


「おい。聞いてんの?」

「はっ!え?!えーと…。」


のんきなことを考えながらぼーっとイケメンくんを観察していた私は意識を取り戻した。


「…勝手に、屋上にはいったし…
ここ、俺の貸し切り。」


ムカッ

なによ、俺の貸し切りとか!!

「お、起こしてしまったのは悪いと思いますけど!
別に屋上くらい来ていいじゃないですか!!」


なによ、コイツ。
顔だけじゃない!!

前言撤回!!かっこよくない!!

フンッと鼻をならすと、イケメンくんは少し目を見開いた。


「お前…俺、知らないのか?」


「はぁ?今日初めて会った人なんて知りませんよ。まったく。」


驚いたように言ったイケメンくんは無表情になった。


「ふーん…。俺、望月宮比。」


望月ぃ?
知らないし、ん…?

あれ?!

も、望月宮比って…!!