「それは自分で「何してんの。」
私の問いに答えようとした子の言葉が、いきなりさえぎられた。
え…?誰か、きた?!
ここ、出れるのかな!?
外の様子をうかがうと割り込んで聞こえてきた声に、ドアの向こうの2人が固まっている気がした。
どうしたんだろ…?
さっきのいきなり来た人がなんかすごい人とか……──ん?
ちょ、ちょっと待って!!
さっきの声、って……!
どこかで、聞き覚えのある声に、私は耳を疑った。
すると、さっきの2人がかすれた声をだした。
「「お…、うじ……。」」
「…、俺は何してんのって聞いたんだけど。」
………、
扉の向こうから
聞こえてきた声は、
王子様のように登場した、
まだ、出会ったばっかりの
クールな、でも天然?な
あの王子様の声でした。