ドアの所まで行くと、さっき私を呼んだ、千香(チカ)ちゃんの隣に知らない子が2人いた。

「千香ちゃん、なーに?」

「あ、唯璃ちゃん。この2人が、用があるんだってー。」


そう言われて、私は千香ちゃんの隣にいる2人を見た。


1人は、私より背が小さくて髪が長い子。

もう1人は、背は私と同じくらいで髪をポニーテールにしている子。



……む。

どっちも可愛いな。

「おーい、唯璃ちゃん?あたし、用事あるからさ…。」

「ああ!千香ちゃん、ごめんね!!わかった、ありがとー。」



って、自分。
何がわかったんだ(笑)!

「じゃあ、ばいばい!」

千香ちゃんはそう言って、廊下を走っていった。

そして、もうその姿はない。



……、

って、千香ちゃん、足速ぁあ!!?

見た目、大人しそうなのに…。


そういえば千香ちゃん陸上部って言ってたような…!!

だからかっ!?


千香ちゃんが走っていった廊下を見ながらそんなことを思っていたら、さっきの2人に声をかけられた。


「神山…さん、なんかごめんね。いきなり…。」

「え?!全然、大丈夫だよ!!」

長い髪の子が少し申し訳なさそうに言ってきて、私は慌ててその子の方を向いてそう言った。


「実は…、ちょっと話があって。
 場所変えない?」

今度はポニーテールの子がそう言った。

「え、うん?いいよ。」


何だろう…。

なんか、この2人、



恐いな……。

「「じゃあ、着いてきて?」」

2人は私にそう言うと、ニコッと笑って歩きだした。

「う、うん…。」




んー、嫌な予感…が。

私、大丈夫だよね?(汗)