……、

………───


…ゆ──。……ゆい──……!!


「ゆいっ!!!」

「ッうぁ!!?」


今のゆ、め…?


『あなたはだぁれ?』って
私は唯璃ですよ。


ん?違うな。
『あなたはだぁれ?』って聞いたのは、私、だ。


じゃあ、誰か夢にでてきてるってことだよね?


んー、思いだせん。

真っ白い光、だけだ。


何だ今の夢。

なんか、こわっ!



ぼーっとする頭でそんなことを考え、また目を閉じようと──

「こらっ、唯璃!!お・き・ろ!!」

「うわぁあ?!ひ、ひなちゃっ!?」


目の前にひなちゃんのがあらわれ大声をだしてしまった。

「うるさい。」

「ッ?!ご、ごめんなさいぃっ!!」

「…何回も起こしたんだけど。」


こ、こここ、恐いっ!!!?

私、泣きそう!!!


ひなちゃんはため息をついて私の前の席に座った。

「まったく、授業ギリギリに帰ってきたと思ったら…。」


ひなちゃんは一回言葉をきって、私をジッと見てきた。

「何も言わないで“寝るし”」

「?!!」

『寝るし』を強調された!!

寝てしまったことに、怒られてるのか、私は!!!?


「何、え?ふざけてるの?
どんなおもしろいことが起きたのか、楽しみにしてたっていうのに…」


あ、違った!!

楽しみにしてたこと聞けなかったからか!!!


「って!!楽しみにしてたの?!」

「うん、当たり前。」


そ、速答ぉおお?!!


ひ、ひなちゃん…

ひどい……。



私はあんなに!!あんなに!!
あんなに……?


えと、あんなに…。





あ!あんなに望月から逃げようと頑張ってたのに!!




…、

私、今日の昼休み何してたんだ…



も、望月に。

昼休み、潰された。



最悪だぁああ!!!