あぁぁあ゙ー!!
や、やばいよ、やばいよ!!
「神「わかった。」
「へ?」
私を呼ぼうとした、由輝くんの声を遮って、望月がいきなりしゃべった。
わ、わかった…?
何が?
「宮比、何が分かったんだよ。」
由輝くんが遮られたことを根に持ってか、少し不機嫌そうに言った。
「唯璃が抱き心地いいから。」
は?
私の抱き心地?
「どうゆうことだよ?」
由輝くんも意味が分からないのか首をかしげている。
「え…?さっき、なんで抱き締めてるのか聞いたじゃん。」
と、また不思議そうにして望月は由輝くんに向かって言った。
それを下から見上げるように望月の表情を見た私。
…、
うぁぁあああ゙っ〜〜〜〜〜!!!
なんて、心の中で叫んだのは言うまでもない。
ちなみに、顔もあっつい。
もうぉおーっ!!
バカだ!!
あいつは、望月はバカだぁあ!!
私が、あの王子と一緒にいる時点でおかしいのに!!
あいつはあたりまえのように
何で、
抱き締めてんの?!
何で、
『抱き心地がいい』
なんて言ってんの?!
バカ、王子っ!!
自分の立場を、
「ん?!なんか、聞こえる!!」
自分の立場を……って、
は?
聞こえるって何が??
いきなり、叫んだ由輝くんの声に自分の世界に入り込んでいた私は戻ってきた。
…てか
うわ。私、今、邪魔された。