屋上に行くと、
王子はまた、寝てた。


…あう。
どうしよ、
このまま…帰っていいかな?!!


お昼寝の邪魔しちゃいけないし!

うん、王子も

「その方がいいっ!」

「何が…いいの?」


………。


「へっ?!」


後ろから声がして
急いで振り返ると、真後ろに寝てたはずの王子がっっ!!!


「うはっ?!!お、王子?!」


うはっ?!って、私なんだよ!!?

てか、ち、近いっ!!


あまりの近さに驚いて、後ろにのけぞった。


ん?のけぞったぁあー?!!

たおっ、倒れるーーっ!!!


ガシッ

「うっ?!」


王子が私の腕を掴んで、自分の方に引き寄せた。


「唯璃、ばか。」


ば、ばか?!

なんだとぉお!!


いきなり、頭の上からふってきた言葉にムッとして、顔を上げた。


すると、
王子のキレイなお顔が…、

ド、ド、ドアップ!!!


って私、今どんな状態?!



お、お、
王子に抱き締められているぅ?!!



や、やばくね……?汗



てか、

うん。



やっぱ、王子キレイなお顔ーー。



はっ!
私、何考えてんの!!