大空の唄






無事に読み終り席につくと授業が進み始めた



ほっとため息が漏れる


そして安心するとまた意識が遠のく


再び静かになった教室に響く先生の声と板書するたび黒板を滑るチョークの音が妙に遠くに聞こえる

何も考えてない、そんな無に近い状況


ただ何もない心、そして頭に浮かぶ…疑わしい昨日の出来事



『空は…ここにいるよ?』



そう言った翔の声が頭に響いた