大空の唄



そして、1か月くらいたった時には


ある程度の楽譜が読めるようになり


簡単な曲なら弾けるようになっていた



『おもしろい?』


『うん!おもしろい!』


俺がそういうと、少女はとてもうれしそうに笑ってくれる



それが本当にうれしくて堪らなかった



でも“たのしい”と言った言葉に嘘偽りもなかった



この時から俺は音楽の持つ不思議な魅力に完全に魅了されていたんだと思う


そんなある日


『あたちね、曲を作ってみたの』


少女がふとそんなことを言った


『えっ!すごーい曲も作れるんだね』


すると少女は首を大きく横に振った


『初めて作ったの

お兄ちゃんに聞いてほしくて…』