大空の唄



ゆっくり、ゆっくり大きな木製の扉を開ける


大きさの割にはスムーズに開いたな、そういえば…


俺はそんなことを思いながら教会の中に足を踏み入れる


たいして広くはないしたいして新しくもないけれど


カラフルなガラスが綺麗で


一部ガラス張りになった天井から差し込む光がとても暖かく見えた


そしてその優しい光に包まれるようにある、大きな白いグランドピアノが俺の目に映る


この音を奏でているのはあのピアノだ



俺は、恐る恐るそのピアノへ歩み寄る



そして、もうピアノとの距離が1メートルというとこまで近づいたとき


鳴り止まなかった音色が急に止んだ



『あなた、だぁれ?』


『へぇ?』



思わず間抜けな声が出てしまう


驚いたんだ


そこにいたのが小さな女の子だったから…