大空の唄



疑うはずもない幸せだったと今はそう思う


でも聞いてしまったんだ


『アノ2人をいつまで匿う気ですか?

そんなことしてたらあなたまで危険にさらされますよ』



偶然だった、たまたま何か話してるのが聞こえて



たまたま気になって聞いてみたら…



『自分の子じゃないのに、何で?』



俺は絶望した



同時に何かを、いや何もかも失った



それからだ。信じることが怖くなって



どんどん闇に堕ちてしまったのは



ソウダ、ナラ信ジナケレバイインダ。


悲しかった、辛かった


それからずっと、疑問を抱えて生きてきた
施設に入って、誰かと接するようになっても


その不信感は、消えることのないまま


本当の母親は、父親はだれ?
ナゼ僕は生まれてきたの?
どうして苦しいの?


どうして、ドウシテ?


俺はこの理由も分からない苦しみにもがきながら、ただ息をするしかなかった。