大空の唄



あぐらをかいていた翔くんが、急に改まったように正座をした


「どういうこと?」


闇に…のみこまれた?


「僕たちが今から話すのは
僕たちの過去の話。」


「ずっと俺らが隠してきた真実」


翔くんに続くように正座をした陽くん


今までにないくらい真剣な二人の顔にあたしは息をのむことすら出来なかった


「そんな大切な話あたしにしてもいいの?」


いくら仲良くなったからと言っても


あたしは所詮一般人


「あやだから言うんだ」


「あやちゃんなら、空を救うことが出来る気がするんだ

イヤ…あやちゃんしか、空を救うことが出来ないんだ…」


空を救う?


「聞いて、くれる?」


その問い掛けにあたしはゆっくり頷いた


僕たちが空と出会ったのは、僕たちが5歳くらいのことだった…