大空の唄



翌日は爽やかな朝だった


よしっ


全身鏡を前にあたしは少しだけ笑顔を作ってみる


何もしなくたって十分にやけているけど
にやけるのと笑うのとは違う


蒼空たちに会うのはいつものことなのにいつもと違う胸の高鳴り


これからのライブのことを考えるとぼーっとしてしまう


どのくらい経ったのだろうか


ふいに鏡越しに見えた時計は出発予定時間を示している


あたしは慌てて家を出た


空気こそひんやりしているけど
綺麗な青空と優しく照らす太陽の光は
どこか心地よくてあたしの足は
自然と軽くなる気がした


駅前で美咲と落ち合い電車に乗り込んだ


人に潰されながらもハイテンションなあたしの話を
頷きながら聞く美咲も興奮していた


美咲もSONG OF SKYのファン
センターの最前列ということを
かなり楽しみにしているみたい


「先輩!カズさーん!」