ばかでかい敷地内に中学、高校がそびえ立っている。 その中で、中学生と高校生がめぐり合うことはまずない。 卒業式でも、他の学校でもありえるだろう風景は ここでも見ることができる。 たとえば、雪乃が恋焦がれている秋元先輩が中学を卒業し、 そのままここの高校へいくための卒業式で雪乃は、 行かないで先輩、と泣いていた。 春休みが終われば、また秋元先輩も同じ敷地内の高校へ足を運ぶというのに。 そんな考えを雪乃に話すと、 またつまらない女と鼻で笑われるから、心の中に閉まっておく。