雪乃がアイスティを飲み干したところで、秋元先輩を呼んだ。
「二人ともうまかった?てか、ごめんな。
バタバタしてあんま相手できなかったな」
また落ち着いたら来てよ、次はおごったると付け足して
顔の前で手を合わせた。
「はい、お言葉に甘えて~。ね、雪乃」
「あ、うん。また・・来ます」
秋元先輩へお代を渡し、お釣りを待ってると
急に雪乃がもじもじし始めた。
「え?トイレ?」
「・・違うよ!!ばかあやか!!」
失礼な、少なくともあんたよりは馬鹿じゃないよと
小学生並みなことを考えながら、雪乃へ視線を送る。
「お待たせ」
それと同時に秋元先輩がやってきた。
「あ、ありがとうございます」
先にお釣りを手渡され、雪乃へ再度視線を送る。
雪乃へもお釣りが手渡されるところで、何か違和感を感じた。
「・・来てくれてありがとな」
席を立つと、秋元先輩は雪乃と私の頭を撫でた。
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