On The Wind



おなかが減りすぎていたのか、5分もたたないうちに
サンドウィッチをぺろりと平らげた。

アイスティの減り具合も同じくらいいい感じだ。


「ちょっと、秋元先輩いるのに・・よくそんなガツガツと」

別に雪乃と違って好きな人がいるわけでもないし、

と言いそうになるところを寸前で止めた。

「おいしいから、いいの」

とアイスティを飲み干した。

ふと雪乃のお皿をみると、先ほどからあまり減ってない。

どうせ仕事している秋元先輩を目で追って、食べるのが追いついてないんだろう。


「ねえ、混んできたしさ、またあとで来ようよ。
ずっとここに座ってるわけにもいかないんだし」

と、雪乃に催促すると「そうだよね・・」としょんぼりしながら
残りのサンドウィッチを食べ始めた。