春休みはほぼ一緒に遊んだ。

お互いにケータイを持っていたから、毎日のメールや電話は当たり前。

中学に入っても、それはほとんど変わらなかった。

運良く同じクラスになった。

彼はバスケ部に入って、アタシにマネージャーになってほしいと言ってきた。

特に入りたい部活もなかったので、これまたすぐにOKした。

部員の人達はとっても優しくて、あたたかい人ばかり。

先輩マネージャーもまるで姉のように、頼りがいがあって、親切な人。

部員の人達は、アタシと彼のことを祝福してくれた。

恵まれていて、幸せだった。

…ハズなのに。