「いや、今日はもういい。一段落ついたし、しばらく休むといい」
「…はい」
本当に役立たずです、わたしは…。
先輩の手には冷たいタオルが握られていました。きっとわたしの顔を拭いてくれたんでしょう。
申し訳なくて、わたしは上半身だけ起こしました。
「あっあの、先輩はもう戻っていただいてかまいませんよ? ご迷惑はもうおかけしませんから」
「迷惑だなんて思っていないよ。逆に役得だったから」
そう言って笑われても、わたしにはサッパリ意味が…。
「ちょうど聞きたいこともあったしね」
「聞きたいこと?」
「そう。以前、生徒会室で居眠りしているところ、見られちゃっただろう? その時、オレ、本当に何も言ってなかった?」
そう聞く先輩の目は…笑っていませんでした。
顔は笑っているのに…。
だからか、身の危険を感じて、わたしは白状することにしました。
「…はい」
本当に役立たずです、わたしは…。
先輩の手には冷たいタオルが握られていました。きっとわたしの顔を拭いてくれたんでしょう。
申し訳なくて、わたしは上半身だけ起こしました。
「あっあの、先輩はもう戻っていただいてかまいませんよ? ご迷惑はもうおかけしませんから」
「迷惑だなんて思っていないよ。逆に役得だったから」
そう言って笑われても、わたしにはサッパリ意味が…。
「ちょうど聞きたいこともあったしね」
「聞きたいこと?」
「そう。以前、生徒会室で居眠りしているところ、見られちゃっただろう? その時、オレ、本当に何も言ってなかった?」
そう聞く先輩の目は…笑っていませんでした。
顔は笑っているのに…。
だからか、身の危険を感じて、わたしは白状することにしました。

