リクエストを基にした・【Kiss】シリーズ 『純愛』・4

「ねぇ」

「んっ? って、うわっ!」

声をかけられ振り返ったら、すぐ後ろにアイツがいた。

しかも思いっきり不機嫌そうな顔で。

「なっ何? どうしたの?」

学校に行きたくないんだろうか? それとも作っていた芸術品が、上手くいっていない?

「なんか、ようす、ヘン。イライラ、してる?」

「きっ気のせいよ! それより早く学校へ行きましょう」

「がっこう、やすむ」

あっ、やっぱり…。

行きたくないという時は、ムリには行かせない。

…暴れるから。手が付けられないほどに。

「じゃあ先生に連絡を…」

「そのまえに、みせたいもの、ある。こっち」

いきなり手を掴まれ、引っ張られた。