みつあみ少女にティアラを乗せて ж1部



廊下を中程まで歩いたところだった。



張り裂けるような悲鳴が聞こえた。



「えっ?!」



振り返ると、勉強部屋から駆け出す藤咲さんが見えた。


悲鳴が聞こえた方面へ向かっている。



いやな予感がした。


あおいは息苦しくなり呼吸が激しくなった。


いやだ。


まさか。


あの人の仕業じゃ。



背後で誰かの足音が響いた。


早足で迫ってくる。



「来ないで!」


掠れた声が出た。


足音があたしの後ろで止まる。


腕を掴むんだ。黒い男が腕を掴んで、またあたしを誘拐するんだ。



あおいは両手を抱きしめしゃがみ込んだ。



しかし



あたしの肩にふれたものは、ものすごく優しいものだった。