みつあみ少女にティアラを乗せて ж1部



どうやって逃げる?


焦りながらあたしは考えを巡らせた。


駄目だ、隙は狙えない。あたしは男の足元にいるんだから。


不意を突くには…


「…」


あおいは顔を顰た。


「…誘拐犯さん。この屋敷はFBIがいるのよ。すぐにあなたを見つけて…」


「何だって?」


男は吹き出した。


馬鹿。あたし。


でも、やっと少しだけ落ち着いてきた。

それで一つ気付いた。


「あなた、日本語が上手いのね」


男は黙った。


「日本人なの?」


あたしは隠させた暗黒の顔を見据えた。


男は後ずさった。


動揺している。



何故だか分からないけど

勝った…?


しかし男はあたしの耳元に顔を近づけ、脅すように囁いた。あたしは息を止めた。



「…このことは誰にも言うな。でないと、お前の大切な人を地獄に突き落とす」


そしてこの場を去った。