展望台から下りてくる頃には、もうお昼時になっていた。 「ご飯どうする?この辺は、お店とか無さそう…。」 「せっかくだから街の方に行ってみないか?色んなお店もあるだろうから。」 柊平は車のドアを開けて地図を取り出す。 「ここから遠い?」 私も柊平の隣に寄って地図を覗き込む。 「車だから直ぐだな。お腹へってると思うけど、もうちょっとだけ我慢して?」 笑みを浮かべながら私の頭を撫でてくれた。