「海…。」
陸は立ち止まって、
うちを見た。
うちは顔を赤くして陸を見た。あまりにも距離が近いものだからドキドキする…。


「海…?」
陸はもう一度うちの名前を言った。
その声は優しくて、うちを癒してくれた。

「陸…?」
うちは今から何するかわからんかったから、
心の準備をした。
「海…今から言う事を聞いてて…。
今まで色々あったけど、
でもな…今こうして戻れた事には何か訳があるんや。それは永遠…。
俺らには未来があるって事な…。一緒に歩んでいこうな。」
陸は顔を真っ赤にして、
まっすぐな目でうちを見た。それを見て、陸は大人になったな…そう思った。