あたしは永山梨李(ナガヤマリリ)。
普通の高校1年生。
まあ恋多き高1かな。
ほら、やっぱ青春感じたいじゃん?
もう高2になるヶド。
今もう3月だし。

そんな中、あたしと出逢ったのは
石橋龍哉(イシバシタツヤ)。
あたしの友達、安藤実美(アンドウミミ)が
あたしに紹介した。
「ぇっと・・・。永山梨李です・・・」
「初めまして」
冷たく放たれた一言。
「よろしく・・・」
「・・・」
次は無口かあい!!
え、何この人?誰ですか?
石橋君ですね。
って誰に言ってんだ、あたし。
「まあ・・・梨李、ァド交換しとき?」
実美が言う。
「あ、ぅん。石橋君、ぃぃ?」
「・・・ん」
1枚の紙を渡された。
中を見たらァドが書いてあった。
あ、あたしから送れと?
「あ・・・ぁりがと・・・」
「ん」
返事短ッ。
「ぁ、授業あるから教室戻るね。またね」
実美に引っ張られて教室へ戻された。
「どぅ!?石橋君良くない!?」
「普通。てか並だね」
あたしは髪を巻きながら答える。
「ぇ-!?なんで!?」
「無口すぎ」
「そこがクールぢゃん!?」
「あたしパス。実美に譲るわ」
「言ったね?」
「ぅん」
「いっつもそう言って譲ってくんないもん-!」
「まあね。 あ、枝毛」


この時気付いてなかった。

あたしと龍哉の物語。