秘密の★オトナのお勉強②




まだまだ言いたい事はあるはずなのに、あたしはそれ以上、言葉を発する事が出来なくて。



俯いたあたしの頭を、貞永が優しく撫でていく。


その行動が、なんだか安心出来た。




「俺もあゆの気持ちに薄々気付いてたけど…何をすればいいか分からなかった」



「え…?」



「もう、あゆを傷つけたくなかったから。高校の時のような過ちは、犯したくなかったんだよ…」




―――貞永とあたしは、同じ事を考えていたんだ。


お互いがお互いを傷つけたくなくて、感情に蓋をして。


きっと、それがすれ違いの原因…。




「貞永…あたしは、昔みたいな何でも言い合える関係に戻りたいの」



「あゆ…」



「貞永は…どう思ってる?」




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