秘密の★オトナのお勉強②




ちょ…何ため息ついてんのよ!


一番ため息をつきたいのは、あたしだっての!!



そう視線で語るあたしは、そんなに分かりやすいのか。


真剣な目をした貞永が、少し顔を歪ませて話し出した。




「あゆ、言いたい事があるんじゃねぇの?」



「え…?」



「最近のあゆは何かを考えてる様子だったからな。…だから今日、その事を聞き出す為に、ここに呼び出した」




貞永の言葉を聞いた瞬間、なんだか心が温まっていく気がした。



もしかして貞永は…

あたしの心の中で生じていた、少しの変化を感じ取っていてくれた?



だから、昨日の帰り際、あんなに落ち込んでいたの?




もしそうなら、嬉しい。

どうしようもなく、胸が熱いよ。



さっきまでの貞永への怒りなど忘れ、あたしは全てを話す決心をした。




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