秘密の★オトナのお勉強②




「とりあえず、入れよ」



「お邪魔します…」




数える程しか入った事のない、貞永の部屋。


そこに通されたあたしは、貞永が出してくれた、ガラスコップに注がれた麦茶に口付ける。


あたしの向かい側に座った貞永は、同じくガラスコップに注がれた麦茶を飲んでいた。



…沈黙。

あたし…麦茶を飲む為に此処に来た訳じゃないよね?



貞永と話をする為に、

ありったけの文句を言いに来たんだよね?



でも、言いたい事がありすぎて、何から言えばいいのか分からない…。



一人でそわそわしていると、そんなあたしの様子を見かねた貞永が、はぁ…とため息をついた。



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