秘密の★オトナのお勉強②




洋画の吹き替えの打ち合わせもスムーズに済ませると、あたし達の長いようで短かった一日が終わった。


いつも通り、あたしの愛車の助手席には、貞永の姿が。


その些細な光景でも、今のあたしには充分嬉しい。




「このまま自宅まで送っていいんでしょ?」



「あぁ…」




元気が無いように感じた貞永の声に、あたしは助手席をチラ見。


少し俯いているように見える貞永に、リアクションを取る事が出来なかった。



…貞永、落ち込んでる?

もしそうだったら、相当珍しい事だ。



仕事で何かあったとしても、落ち込むどころか逆にやる気に満ち溢れている貞永が…




「貞永が元気ないとか…地球が破滅してでも無い事だと思ってたのに…」




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