秘密の★オトナのお勉強②




寂しさを取り除くように、あたしは貞永の手を何気なく握ってみる。


普段しない行動に、貞永の目は大きく開いていく。




「あゆ…?」



「ゴメンね貞永。だけど、少しだけ繋いでいい?」



「…いいよ。何時間でも、何日でも繋いでてもな」




そう目を細めて笑う貞永の表情に、なんだか安心感が生まれた。



…大丈夫。

あたし達は、まだ繋がっている。



そう確信出来たおかげで、気持ちも楽になった気がする。




―――周りに言えない秘密の関係を選んだからこそ、このくらいの寂しさや不安なんかへっちゃらだよ。


そうでしょう?中森あゆ。



そう思い続けていたい。




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