「だってあゆは優秀なマネージャーですし、絶対に光輝くんを素敵な道に引き込んでくれると思いますし!」
「え…ちょ…!!」
そこまで言いかけると同時に、蘭の瞳がキラリと光る。
その視線は、あたしにしか悟られないように、慎重かつ鋭く輝いていて。
その目のせいで、蘭の考え全てを悟ってしまった。
あたしが貞永のマネージャーに付けば、蘭は晴れてあたしから解放される。
その代わりに付く新しいマネージャー。
それが…冬馬。
そうだね。蘭は自分の恋を応援しろ、と言いたいんだね。
どんどん鋭くなっていく視線に耐えられなくなったあたしは…
「張り切ってやらせて頂きます…」
そう宣言するしかなかった。
蘭のせいで…ね…。
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