記憶を遡ってみる。
確か昨日の飲み会で、貞永に対してのイライラを噴火させたあたしは…
貞永の事を、煮物にするとかスパイスにするとか、色々な事を言っていたっけ?
まさか冬馬と蘭は…
それを鵜呑みにして…る…?
というか第一、二人は貞永と和解したって事自体を知らないままじゃん!
「大丈夫だから冬馬!あたしはそんなに鬼じゃないから!」
「………」
ダメだ。
冬馬があの世に旅立っておられるわ。
この場で、昨日の貞永とのやり取りを知らせる事の出来ないあたしは、小さな脳みそをフル回転して、今の状況を乗り切ろうとしたけど…
冬馬が使い物になりません。
どうしましょうか。
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