みんなに気付かれないように貞永を睨み付けていたあたしは、冷や汗MAX。
そんな状態のあたしに気が付いた貞永は、ニッコリ笑顔で対応してくる。
…やっぱり、憎たらしい!!
「中森さん?どうしました?」
「なんでもないです!お気になさらず!!」
貞永を見るあたしの視線に気が付いたらしい小西さんは、あたしの顔の前で手をヒラヒラさせる。
そんな気遣いも虚しく、あたしの怒りは燃え上がっていく。
なんであんなに貞永は余裕なのよ!
というか、余裕じゃない所を見た事がない!
よし!決めたから!
彼氏と彼女という関係に戻った以上、あたしは絶対に貞永の余裕を崩してやる!
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