蘭は隣に居る冬馬に緊張しっぱなしらしく、ほぼ放心状態。 今なんて白目剥いてるもん。 …なんて純粋な子なのかしら。 「…蘭、どうしたんだろうね」 「色々あるのよ、きっと」 隣に座っている冬馬が、小さめの声であたしに話しかけてくる。 頭にハテナマークを浮かべている冬馬を見ながら、あたしは心の中でニヤニヤと笑っていた。 …冬馬も意外と鈍いのね。 そんな蘭と冬馬の恋路の状況を、一人で楽しんでいると、突然小西さんの口から驚くべき質問が投げかけられた。 .