「お…落ち着いて!」 「二年も連絡我慢して、俺って偉いと思わねぇ?」 「お…思うよ…?」 「だったらさ…」 フッと余裕の笑みを零す貞永に対して、あたしはいっぱいいっぱい。 …どうして、いつも貞永はあんなに余裕なの!? あたしはドキドキを抑えるのに精一杯だと言うのに! 心臓の音が回りに聞こえそうなくらいに激しい。 貞永に聞かれまいと、腕を胸の前でクロスさせるけど、それは無意味。 あたしの腕を軽々と取り払った貞永は、妖しく笑いながらあたしの身体に触れた。 .